ぼくのエリ 200歳の少女 Let the Right One In




2008年のスウェーデン映画。ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストによる2004年の小説『MORSE -モールス-』を原作者自らが脚色した吸血鬼映画である。

あらすじ
 ストックホルム郊外に住む12歳のオカルト好き少年オスカーは、内気で友達が居ない、いじめられっ子である。ある日、彼の家の隣にエリという名の同い年の女の子が引っ越してくる。学校に通わず、昼間は外出もしないミステリアスなエリにオスカーは恋心を抱くようになった。同じころ、町では失踪・殺人事件が相次いで発生。やがてオスカーはエリの正体が不老不死のヴァンパイアであり、一連の事件の犯人であることを知る。

概要
肝心なシーンにボカシを入れる映倫の作品の理解度に、憤りを隠せない。ちゃんと観たのか? 深い孤独を抱えていた12歳の少年が、エリと出会いぎこちなくも絆を深め合っていく展開は、静謐な映像や音楽の効果も相俟って非常に美しくも繊細、そして切なく表現されている。また、硝酸をかけて自殺したホーカンの存在が本作を一段と深みのあるものにしており、ヴァンパイアに恋をした男がたどる末路を暗示する役割を果たしている。
2010年にマット・リーヴス監督、コディ・スミット=マクフィーとクロエ・グレース・モレッツ主演で『モールス』としてリメイクされた。

サントラ
音楽を作曲したのは、ヨハン・ソーデルクヴィスト。スザンネ・ピア監督作品ある愛の風景」「アフター・ウエディング」で知られる。静謐で美しいイメージ、繊細なテーマが印象的。フルオーケストラによる演奏であるため重厚感があり聞き応えがある。残酷描写を含むホラー作品が、ドラマとして厚みがあり、美しく仕上がった傑作サントラ。







テーマ曲『main theme』