アメリ Amelie

『デリカテッセン』『エイリアン4』のジャン・ピエール・ジュネ監督作品。フランス映画。ミニシアター系作品としては、異例の興行収入16億円のヒット作となった。

あらすじ
両親との接点が少ないアメリは、孤独の中で想像力の豊かな、しかし周囲と満足なコミュニケーションが取れない不器用な女性。ささやかな一人遊びや空想にふける毎日を送っていたが、ある日、他人を幸福にするために密かな悪戯を始めるようになる。
そんな彼女は、ポルノショップ店員で、スピード写真のボックス下に捨てられた他人の証明写真を収集する趣味を持つニノに恋をする。だが、気持ちをどう切り出して良いのか分からず、他人を幸せにしてきた彼女も自分が幸せになる方法が分からない。
気になる男性の前にどうしても出ることができないアメリが、宝探しじみた謎のメッセージを送る。ニノはメッセージを頼りにアメリを探し回るのだった。

作品解説
悪戯一つ一つが、ユーモラスかつ、アメリの妄想やメルヘンなイマジネーションがポップで色彩豊かな映像で彩られ、非凡なセンスを感じられる作品。コミュニケーション不全や身体障害に対する温かい視線や、皮肉やユーモアに満ちた人間描写に知的な感覚を刺激されること間違いなし。

本作はB級エログロ映画を中心に配給するアルバトロスが、シナリオ段階で判断し、恐怖映画と勘違いして購入したという逸話がある。

音楽は、フランスの作曲家ヤン・ティルセン。本作の楽曲を提供したことで国際的に認知されることとなった。

・2001年アカデミー賞 外国語映画賞、美術賞、撮影賞、音響賞、脚本賞ノミネート

テーマ曲『La Valse D'AmélieYann Teiersen