スリング・ブレイド Sling Blade



1996年制作のアメリカ映画。ビリー・ボブ・ソーントンはこの作品で、監督・脚本・主演を兼ね、アカデミー脚色賞を受賞した。

あらすじ
母親の浮気現場を目撃し、母とその相手を殺害した知的障害者のカール。25年間の精神病院生活を終え、故郷の町に帰ってきた彼は、そこで父親のいないフランクという少年と親しくなる。だが少年の母親が恋人の暴力に悩んでいる姿を見た時、彼の中である決意が芽生える...。

概要
かつて母の浮気相手を殺害した男と孤独な少年との交流を通し、人の心の在り方を綴る。淡々と心に響くストーリーを寓話的タッチで括ったソーントンの手腕は見事。ソーントン自身の巧みな演技も秀逸もの。
一見、淡々としていて、特に工夫が無いようにも思えるが、導入から衝撃的なクライマックスまでの見事なストーリー・テリングは全く飽きることがない。
最初の殺人から、病院で聖書を学んだカールが、初めて自分が悪いことをしたと考える。退院して、様々な人々、少年との交流から人間的に成長していく姿は、穏やかで温かい描写で描かれており、観る者の心を癒す。
カールがクライマックスで下す決断は、非常に重く、いつまでも観客の心に残り続けるだろう。




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