作品について
銅線を盗んで、スクラップヤードで売ることで日銭を得ているルイスは、ある日事故現場を撮影してテレビ局に映像を売る、パパラッチの存在を知る。ルイスはビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しながら事故の発生を待つ。やがて彼の映像は高く売れるようになるが、テレビ局の要求は徐々にエスカレートしていく。
学歴もなく、仕事もなく、友人もおらず、どん底のような人生を送る主人公が、パパラッチとして開花していく様子は、痛快である。TV局に売り込む際、2回りほど年上の女プロデューサーを口説くずうずうしさなど、主人公の気味の悪さを、ギレンホール特有のギョロギョロした目で表現している。
ついには、会社を設立しパパラッチ映像を販売するようになるが、クライマックスでこの男が迎える結末は、ハリウッド映画では珍しいものである。
作品情報
製作年 :2014年
監督 :ダン・ギルロイ
キャスト:ジェイク・ギレンホール