バス男
2004年のアメリカ映画。日本では劇場未公開であり、アメリカでの公開終了後にビデオ映画として発表された。2004年にアメリカのミニシアターで小規模公開されていたが、口コミで話題になり全米公開のヒット作となった。
田舎のダサくて冴えない高校生たち三人の友情物語。オフビートかつコメディタッチで、あえてうまく肯定的に描き出したことで、かえって多くの人々の郷愁と共感を呼んだ。
あらすじ
毎日バスに乗ってハイスクールに通うナポレオンは、ルックスもライフスタイルも、そして家族構成までも超がつくほどのオタク・ワールドの住人。30を過ぎて無職&チャット恋愛中毒の兄と、かつての栄光の日々を振り返ってばかりの叔父さんは怪し気なビジネスを行っている。学校でいじめられてばかりの彼は、メキシコ人の転校生ペドロと友達に。やがてペドロは女のコにモテたいという理由から勝算ゼロなのに生徒会長に立候補。ナポレオンも懸命に彼の応援をし始めるのだが…。
解説
この作品とにかく面白い。必ず笑えることを間違いなし。ラストのダンスシーンに感動を覚えない人はまずいないと思う。オフビートで倦怠感あふれる妙なテンポは、筆舌に尽くし面白さ。コメディ好きには是非一度観てもらいたい。
邦題の『バス男』は、当時日本でヒットしていた『電車男』にあやかった物だが、主人公がバス通学しているだけで、『電車男』のストーリーに似ている要素はまったくない。促販目的でつけられたこの邦題は酷評されることが多い。
テーマ曲『Bus Rider』John Swihart