戦場でワルツを Waltz with Bashir



2008年にアリ・フォルマン監督・脚本により製作された、イスラエル映画。


あらすじ
1982年、イスラエル国防軍の歩兵であったアリ・フォルマンが、24年後に兵役時代の友人と再会する。
友人がレバノン内戦での経験による悪夢に、今でも苦しめられている話を聞いたフォルマンは、自身が当時の記憶を失っていることに気付く。
フォルマンは、かつての記憶を取り戻すために、かつての旧友たちのもとを訪れ、対話を重ねることで、自分が実際に何をしていたのか、自分の記憶に迫っていく。
やがて、フォルマンはサブラ・シャティーラの虐殺の夜の記憶を取り戻すが、真実を知ったフォルマンは自身の行為に衝撃を受ける。



アニメーションを用いていることで、通常のドキュメンタリーでは描けない過去を再現すると同時に、フォルマン自身の記憶とともに描かれるイマジネーションが非常に幻想的な映像となっている。
また、本作で音楽を担当した、マックスリヒターはドイツの作曲家で、本作でニューヨークの国際映画音楽批評家協会賞で作曲賞と楽曲賞にノミネートされた。神秘的な映像
と完璧にマッチした、静寂さと重厚さを持ち合わせた楽曲となっており、オススメのサントラ。

テーマ曲『Haunted Ocean』Max richter